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いきなりお断りしておきますが、
自分の知識はあいまいですのでここに書いてあることは間違っていても責任もちません。
知らない間に訂正してあるかもしれません。 m(_ _)m
比較環境
PV3 Ver.2.3
モニターは色温度6500Kにあわせて簡単なキャリブレーション機器で調節してあります。
(PCのモニターは買ってきたままの状態では9300Kになっているものが多いので、
できれば6500Kに設定したほうが色が自然になります。HDTVも6500kでみるように作られています。
9300Kのままの人はモニタをsRGBモードや6500Kに設定することをお勧め。)
AviUtlは0.98d という状態での比較です。
■まずはPV3キャプチャ時の調整方法
1.ハイビジョンチューナーからD3で出力されていることを確認。
ハイビジョンチューナーのノイズリダクションなどの画質補正機能などはすべてOFFに。
2.デジタル放送のカラーバーをPV3で表示する。
(深夜に流れています。HDDレコーダーなどでHDDにタイマー予約すると録画できます。
DVDなどに取ると変換で微妙な誤差がでるかもしれないので、
HDDにハイビジョンのままで数分くらい録画しておくといいかと。
局により多少の違いがありますが、デジタル放送のハイビジョン放送のカラーバーならどの局のでもたいしてかわりません。
しかしBS-hiなどで100%の白や色を使ったカラーバーを流す局もあるので、
それは今回の調整に使ってはいけないので注意が必要。
100%カラーバーの白は灰色ではなく真っ白なので、そこで簡単に見分けられます。)
3.PV3.exeの、ファイル→メモリを開く→静止画保存でカラーバーをbmp形式で保存する。
4.保存したカラーバーを100%原寸大表示し、色取鳥i などのRGBの値が分かるソフトで
カラーバーのRGBの値を調べる。(以下 色取鳥i での例)
5.色取鳥のスポイトアイコンをカラーバー左の灰色部分(=75%白)にドラッグします。
すると色取鳥でその灰色部分のRGBの値が表示されるので、
表示された緑の値が191 に最も近くなるようにPV3の 設定→映像入力調整→ Y の数値を調整します。
191より数値が小さければ+方向に、大きければ-方向に値を設定しなおします。
設定後上記の2〜4を繰り返して緑の値が191に近くなるよう微調整していきます。
191ぴったりになることはあまりなく、190-191とか191-192など、ばらけていることが多いです。
なるべく191に近い値になるようにYを設定すればOKです。
同じように今度はカラーバーの青色部分にスポイトアイコンをドラッグし、
色取鳥で表示された青の値が 192 に最も近くなるように PV3のPb の値を調整します。
同様にカラーバーの赤色部分で赤の値が 192に最も近くなるように PV3のPrの値を調整します。
以上でPV3の調整完了です。
■PV3のリアルタイム視聴時の色について
PV3のリアルタイムでの視聴やPV3での再生時の色は、
PV3で録画されたデータや静止画とは違った色に変換されています。
録画されたデータや静止画にされたものは色の各種変換がされていない状態で保存されていますが、
リアルタイムで視聴中やPV3で再生中は色が変換されています。
カラーバーでの比較
■↓標準
(PV3で録画したデータや静止画はこの状態。
自分の使っているHDTVのHD800でいうと、AVプロモードの補正関連をすべてOFFにし、
色温度3でホワイトバランスを調整したうえで、各種調整値を標準状態にしたときがこれと同じ表示です。)
■↓標準から光源変換はせずにNTSC→sRGB変換したもの
(色域変換プラグイン(このページではページ制作時の最新バージョンのVer2.5を使用)
の変換ID1 132 変換ID2 14 としたもの。
これはHD800でいうと上の標準状態から色補正のみをONにしたものとほぼ同一です。
ほぼというのは、HD800は色の補正のみでガンマの変換はしていません。
ガンマの変換は多くの場合したほうがいいので(後述)ここではガンマの変換もして掲載しています。
ほかにHD800では色が飽和しないくらいの補正になっているように見えます。)
■↓PV3で視聴・再生の状態(そこからガンマだけさらに変換)
PV3での視聴・再生は色域変換プラグインの変換ID1 177 変換ID2 14 と同じです。
YUVマトリクスはYPbPr→YCbCr変換されていて、ガンマと色域と光源は変換されません。
ここでもガンマの変換は多くの場合したほうがいいので(後述)、
PV3視聴・再生状態からさらにガンマの変換もして掲載しています。
そのため変換は変換ID1 169 変換ID2 14 となります。
■色はどこに合わせるべきなのか
上記3つのうち、色はどれに合わせるべきなのか比較してみました。
本来はなにも変換なしの標準でいいはず(?)ですが、
実は変換したほうが本来の色に近づくのではと比較していて感じたりする時がありましたので。
これは番組づくりの段階でいいかげん(?)で、
撮影や編集の時にYCbCr←→YPbPr変換していたり、していないままだったり、
輝度調整やガンマ変換をしていたり、していなかったりとけっこう適当で、
そのため、ソースによって元に戻す変換が必要だったり、必要なかったりするせいでしょうか?
その中で多くの番組は変換が必要な状態にあると。。
輝度もめちゃくちゃで、ガンマ変換もわざわざBT.601→sRGBが必要なケースが多い(後述)ことも考えると、
やはり放送では撮影したものをてっとりばやくそのまま電波にのせているだけなので、
真にHDTV規格にあわせるならこちら側でいろいろな変換が必要になるのかなと思いました。
ここらへんよく分かっていないので、はなから勘違いしているかもしれません。
この項目自体必要ないかもしれませんm(_ _)m
・比較シーン1
■↓標準
■↓標準から光源変換はせずにNTSC→sRGB変換したもの
(色域変換プラグインの変換ID1 132 変換ID2 14 としたもの。)
■↓PV3での視聴・再生(そこからガンマだけさらに変換)
PV3のリアルタイム視聴・再生+ガンマ変換は色域変換プラグインの変換ID1 169 変換ID2 14
シーン1比較コメント:
標準では肌色に生気がなく、ガンマの変換もないため黒がういています。
NTSC→sRGBでは色が濃すぎな感じがしますが、わりと実際の色に近い気がします。
PV3での視聴・再生+ガンマ変換で一番自然に見える気がしますが、
それともこのシーン場合では色がやや薄いでしょうか(?)
・比較シーン2
■↓標準
■↓標準から光源変換はせずにNTSC→sRGB変換したもの
(色域変換プラグインの変換ID1 132 変換ID2 14 としたもの。)
■↓PV3での視聴・再生(そこからガンマだけさらに変換)
PV3での視聴・再生+ガンマ変換は色域変換プラグインの変換ID1 169 変換ID2 14
シーン2比較コメント:
標準では黒は浮き、発色が弱い気もしますが、床やバックの柱の赤が飽和せず、つぶれないで描けています。
NTSC→sRGBでは黒はしまっていますが、発色強すぎに見え、
床や柱の赤が完全に飽和してつぶれてしまいます。マイクコードも赤でかき消されぎみです。
PV3での視聴・再生+ガンマ変換では床や柱の赤のつぶれはない、またはほとんどなく
マイクコードも判別でき、発色もいいように思えます。
・比較シーン3
■↓標準
■↓標準から光源変換はせずにNTSC→sRGB変換したもの
(色域変換プラグインの変換ID1 132 変換ID2 14 としたもの。)
■↓PV3での視聴・再生(そこからガンマだけさらに変換)
PV3での視聴・再生+ガンマ変換は色域変換プラグインの変換ID1 169 変換ID2 14
シーン3比較コメント:
3つを比べると標準では肌色に生気がありません。
NTSC→sRGBでは白人ペアにしては血色がよすぎる気がしますし、
衣装の赤も輝きすぎている気がします。ぱっと見た目はこの状態が一番いい気もしますが・・・。
PV3での視聴・再生+ガンマ変換では肌色・衣装ともに自然な感じがします。
・比較シーン4
■↓標準
■↓標準から光源変換はせずにNTSC→sRGB変換したもの
(色域変換プラグインの変換ID1 132 変換ID2 14 としたもの。)
■↓PV3での視聴・再生(そこからガンマだけさらに変換)
PV3での視聴・再生+ガンマ変換は色域変換プラグインの変換ID1 169 変換ID2 14
■↓上記映像の背景にあるポスターの実際のデータ(?)
シーン4比較コメント:
シーン4では映像の中の色と、実際のデータ(?)とおぼしきものの色とを比較して、
結局どれが本当の色に近いのか見てみました。
ポスターはおそらくきちんとキャリブレーションされて印刷されているはずですので問題ないとして、
このデータはwebで見つけたもののため、この色が本当かどうかはまた疑問符がつきますが、
PV3での視聴・再生+ガンマ変換とほぼ合致してみえるので、
とりあえず結論を出すために都合がいいので採用ですw
実際のデータが映像の中にあるポスターよりもコントラストが高いことに注意して見ると、
標準ではポスターの赤がくすんでいて、コントラストが低いことを考慮しても赤が弱い気がします。
NTSC→sRGB変換ではコントラストのわりに明らかに赤が強すぎ。
PV3での視聴・再生+ガンマ変換ではコントラストを考慮するとちょうど合致するように見えます。
というわけで以上の比較から、
PV3での視聴・再生+ガンマ変換(色域変換プラグインの変換ID1 169 変換ID2 14)
が一番自然な色に変換されて視聴できるようになると、とりあえずの結論をだしておきます。
追加更新:
↓上のポスターのデータを同じくらいのコントラストにしました。
これをみると一見標準のほうが近いような気もしてきました・・・
しかし色取鳥で赤の同じような箇所をピックアップすると、
むしろPV3のほうに近いような感じに・・・
標準とPV3変換の中間くらいに見えますが、服の色温度が違うようにみえますし、
そうするといまさらですが比較がこのデータではできないのかもしれません。
やはり変換はガンマだけでいいのかもしれませんが、
しかし比較すると肌色に血色ないのがどうしても目に付いてしまいます。
シーン2は今から見ると標準が自然にも思えますが、
シーン2以外ではPV3変換のほうが自分は自然に思えます。
というわけで、よくわからないので保留。
追加更新2
PVMを隣において同時視聴して比べてみました。HRD3からコンポジット入力。
PVMは6500kにするとPCで見る6500Kとはっきりと違って見え、
9300kにあわせたほうがPCと同じかんじになるので、PVMは9300kにして比較。
(HRD3のコンポジット出力かPVMで、なにかの変換がされてる(?)のかもしれません)
この状態で、どのシーンで比べてもPVMのほうが常に自然な色合い・発色でした。
まずカラーバーでの比較ですが、PVMは上記の「標準」と同じ色合いです。
PVMでのカラーバーはPCでみるよりも発色がかなりよいので、
PCで表示されたカラーバーの彩度を40ほど強めた感じに、ぱっと見た感じでは似ていました。
(PCで彩度をそれだけ強めても、実写映像では色が濃すぎて変で、色再現されません。
PVMでは実写映像でもあいかわらずの発色で自然でした。
モニターの発色能力の差なのでこれはしょうがないものとしてあきらめることに。)
このようにカラーバーの色合いだけ見れば標準で決まりなのですが、
他に何種類か実際のシーンもみて比較すると結果は違ってきました。
シーン2では、PVMで見た赤い床や柱は、標準のままではあきらかに薄すぎ、
NTSC→sRGB変換したものよりもさらに強い赤の発色でした。
ただし赤でつぶれはしないので、NTSC→sRGBよりはPV3化+ガンマ変換のほうに総合画質では似ています。
シーン3では、PVMでは肌の色と服の赤はPV3+ガンマ変換のものに一番近く、
NTSC→sRGBでは肌が濃すぎて服の赤も強すぎ、標準では肌も服も色が足りていませんでした。
以上から単にPVMの発色が良いから、色がつよくなるNTSC→sRGB変換にちかくなるというわけでもなさそうで、
実際にPV3化+ガンマ変換がこのシーンではPVMに一番近くなりました。
下記の白とび検証のシーン2の場面では、
肌の色では標準が一番PVMに近く、服の色合いも標準が一番という結果がでました。
PV3化+ガンマ変換やNTSC→sRGBでは肌が濃すぎ、服の模様の色合いが微妙にかわってしまいます。
(下記掲載画像はPV3化+ガンマ変換してある)
このように肌色は標準に近い場合と、PV3化+ガンマ変換のほうが近い場合とが半々くらいでした。
そのほかここに掲載していないシーンも何種類か見て、リアルタイムの映像もしばらく並べて見ていましたが、
結局妥協点としてPV3化+ガンマ変換がたいていは一番PVM視聴の色に近いと思いました。
標準ではあきらかに肌の色が足りていないシーンが多く、赤の発色が常に弱いので、
どうしてもPVMを隣に並べて比較していると色が違うと感じてしまいます。
NTSC→sRGBでは赤が飽和したり肌色が濃すぎることが多いので、これも同じように違和感が多くでました。
PV3化+ガンマ変換では若干緑の発色が落ちるのですが、
それでも赤の発色具合や飽和のなさ、肌色の自然さは他のものよりもいいときが多かったです。
人は肌の色に敏感なのでNTSC→sRGBよりもこちらのほうが自然に見えます。
PV3化+ガンマ変換では色合いが標準よりもかわって見えてしまうシーンもでますが、
ほとんどの場合、赤の発色がPVMに近づくぶん色合いも標準よりよく見えました。
上記比較はHDTV(HD800)とPVMとの比較でもほぼ同様の結果になりました。
どのシーンで比べてもPCやHDTVよりもPVMのほうが常に自然な発色だと感じましたので、
PVMに合わせるとするならPV3化+ガンマ変換が最善の妥協になるという結論にしておきます。
ただし肌が濃すぎると感じる場合もありますので、
その時は標準のほうが肌も、色合いも再現性が良くなります。
そのような場合は色関連の変換はなしでガンマだけ変換してやるほうがいいです。
色を変換するかどうか判断はPVMと比べて決めるくらいしかないかも。。
簡易的には肌の濃さに違和感があれば変換はなし、
それ以外はPV3化+ガンマ変換ということでいいかと思います。
追加更新3
色域変換プラグインが更新されたようです。
readmeを見るとデジタル放送はガンマの変換くらいでいいかも?
というわけでまたまた保留。
追加更新4
だらだらとこの項目をかいてきましたが、
やはり色の変換はなしでガンマだけ必要に応じて変換がいい感じです。
赤の発色や肌色が変なのはモニターの赤の発色がPVMと比べて弱いための気がします。
そういう普通のモニターで見る場合はPV3化+ガンマ変換が一番よく見えることが多いので変換してもいいかも。
又、肌色がゾンビのような血色の時など、
ソースによっては変換したほうがいいものもあるように思えますので、その場合も変換したほうがよさそう。
自分は今のところ、基本はガンマを必要に応じ変換して色はそのまま、
(色域変換プラグインの変換ID1 168 変換ID2 14)
色は不自然に思える場合に限り色も変換ということにしています。
(色域変換プラグインの変換ID1 169 変換ID2 14)
*2006/07にキャプチャしたデジタルWOWOWのSDのカラーバーだと、
変換ID1 178 変換ID2 14 という変な変換でやっと正常になったりしますので
他にも臨機応変にやる必要があるかも。
■ガンマ変換をするべきかどうかについて
ガンマ変換をしないと黒がういてしまう番組と、ガンマ変換はしてはいけない番組とがあるようです。
実写ではガンマ変換したほうがいいものが多く、
CGやアニメではPCで作られているのでしないほうがいいものが多そう。
(たとえば巧妙が辻のオープニングはCGなので、変換すると黒がつぶれました。
いまさら思ったのですが、納入されるCGデータの黒つぶれを防ぐために、
わざとガンマはsRGBのままで放送されてて、実写などがその分黒浮きしているのかも。)
海外で制作されたものは実写でも変換なしでいい番組も多い気がします。
番組やシーンにあわせてするかしないかを決めます。
・ガンマ変換したほうがいい例
■↓ガンマ変換していない状態
ガンマ変換をしていないので黒がういてしまりがありません。
波形表示プラグインで波形を見ると、最下部の線と波形との間に不自然な空間ができています。
夜のシーンなので連続する黒の変化はあっても、このような不自然な黒の欠落は本来ないはずです。
■↓BT.601→sRGBのガンマ変換をした場合
BT.601→sRGBガンマ変換で黒うきがなくなりました。
波形でみても不自然な黒欠落が埋まっています。最下部の線まで自然に黒が描かれました。
実写ではこのようなパターンを多くみかけます。自分が見た映像では9割9分がたこれ。
・ガンマ変換しないほうがいい例
■↓ガンマ変換しない状態
ガンマ変換をしなくても黒部分に不自然な欠落がないシーンです。
■↓BT.601→sRGBのガンマ変換をした場合
ガンマ変換をしなくても黒が連続して最黒まで描かれているシーンなのに、
ガンマを変換してしまうことで画像左の崖の影部分などが黒でつぶれてしまっています。
波形で見ると一番下の線に押し付けられたかのように黒方向に不自然に圧縮されています。
こういう番組ではガンマは変換しないままのほうが自然です。
自分が見た範囲の映像ではこういうパターンはまれでした。
CGの場合はPCでつくっているせいか、たいていこのようなパターンで、
変換なしでよいものが多い気がしましたが。
アニメはキャプチャしたことがないので分かりませんが、
PCで作っている最近のものならこのような変換なしになるのではないでしょうか。
ガンマを変換するべきかどうかは、番組の中で暗いシーンや箇所をみつけて、そこで波形表示をすることで、
上記のカエルのシーンのような不自然な黒欠落がある場合はガンマをBT.601→sRGB変換し、
そうではない最下部の真っ黒まで連続してデータが入っている映像では、
ガンマは変換しないように変換ID1 177 変換ID2 14 とすれば自然な黒表現になります。
(映画の暗いシーンなど、黒つぶれさせずはっきり見せるように黒を持ち上げてる映像は、
ガンマ変換をしても一番暗い黒が真っ黒にならない。
そういう場合は無理にそこから黒くしないほうがいいかも。)
■白とびはおさえるべきか
キャプチャボードをちゃんと調整してからキャプチャしても、
明るい部分が波形表示の最上部をとびだして白とびしていることがよくあります。
撮影編集の段階で白とびしているものです。
(逆に白が暗くてあかるさが足りない場合もあります。)
YPbPrゲイン調整プラグインでYの値を白とびしないところまでマイナスさせると、白とびを解消できます。
(拡張色調補正フィルタのYgainや彩度調整などで白とび&色調整しても色が微妙にへんになります。
しかしYPbPrゲイン調整プラグインでは、Yを下げた分だけPbとPrも同じ値だけさげておけば、
色もへんにならずに全体の明るさのみを変えられます。)
白とびしている映像でも、
そのままにすべきか白とびを上記方法で解消するかは場合によりけりだと思います。
あえて白がとんでいることが分かっても、そのままにしたほうがコントラスト感があって実際の見た目に近づきます。
白とびを解消すると明るい部分まで諧調よく表現できますが、
うす曇りのコントラスト感のない映像になったりすることがよくあります。
■↓白とびしている映像で、白とびを解消してない状態 シーン1
■↓白とびしている映像で、白とびを解消した状態 シーン1
バックライトの白とびが解消されています。
全体の見た目のコントラストは多少は落ちていますが、それほど変化は感じられません。
■↓白とびしている映像で、白とびを解消してない状態 シーン2
■↓白とびしている映像で、白とびを解消した状態 シーン2
このシーンではバックのキラキラ光っている模様が白とびを起こしているのですが、
白とび解消をしてもキラキラ部分にあまり変化がないようにみえます。
かわりに白とびを解消したことによる副作用で、
全体が暗くなってコントラストが落ちているのがシーン1よりよく分かります。
このように白とびを解消すると暗く感じるシーンでは、白はとばせたままにしておいたほうがいいと思います。
個人的にはほとんどの場合、
コントラストを優先して白とびを無視する絵のほうがすきなので、白とび解消しないほうが多いです。
たとえばシーン2なら白とびはそのままにしておきます。
シーン1なら見た目のコントラスト感がそれほどかわらないので、
他のシーンの変化もみながら白とび調整を行うかもしれません。
白とびがあまりにきになる映像では調整しています。
逆に白が暗くて足りない映像の場合は、明るいシーンで波形表示し、
白の上限で飽和して平坦になってるところを、波形一番上の線までもっていくように
YPbPrゲイン調整プラグインで調節しています。(PbPrも同じだけあげる)
これで白とびしない範囲でコントラストを最大化できます。
しかし映画などでわざと白を最大化せず薄暗くして、
落ち着いたコントラストにしているものなどはそのままにします。
なお、白とびの度合いは同じカメラやシーンであれば常にほぼ一定ですが、
同じ番組内でもカメラやシーンが違うと白とびの度合いがかわってきたりします。
白とび調整にこだわる場合はそのあたりも注意する必要があります。
PV3エンコード関連はまた別のページで予定。(といっても簡単なものになる予定)
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